酒井隆司 生活の道具

良質の労働が良質の社会を形成する。信州松本で家具と生活用具を作っています。

ランドスケープ/アンリ・カルティエ=ブレッソン



先日、初めて写真集を買いました。
ブレッソンの写真集や本は図書館で借りてきていますが
このランドスケープは先日ネットで初めて知り現在では入手しにくいという記事もありました。
ところがなんとタイムリーなことにその直後ネット上のハモニカ古書店に出ていて即購入しました。
値段も¥1500+¥300(送料)と超ラッキーでした。


写真の真髄とも言える瞬時、瞬間を芸術へ昇華させたとでもいうんでしょうか
多くの写真家に多大な影響を与えた人だと思います。
50mmの標準レンズ一本で撮るというスタイルもかっこいいです。
もちろん格好の話でなく極めるという彼の中での一つの答えだったんでしょうね。
憧れの写真家です。


ブルックリン/コルム・トビーン


読みました。『ブルックリン』予想した通りよかったです。
当然、映画を観た後なので役者たちが再登場。
文章と映像がカラーで重なります。



故郷に戻ってから二人の男性の間で揺れ動く主人公のアイリーシュ。
本ではその時、つまりジムというお金持ちで少しシャイな紳士との間に結婚話が持ち上がります。
当のアイリーシュもその気になったりします。
映画を見た後でもえっ?嘘っ!ちょっと・・・トニーはどうするの?


本の中ではアイリーシュはトニーのこと、一緒に過ごしたブルックリンでの時間を夢と中の出来事と捉えます。
現実。一人きりになった母親。申し分のない結婚相手。住み慣れた美しい故郷アイルランド
実際アイリーシュは2年前にダンスホールでジムと会っていてジムはその時に好きだといいそびれたと告白します。
それを聞いてアイリーシュはその時に言って欲しかったと言っています。


でもある事件(?)をきっかけに元に戻ります?ブルックリンでの時間、人生を再開させる決意をします。
僕はどちらが夢のようだったのかなと思いました。
ブルックリンでの時間。数週間故郷に戻った時間。
どちらもが現実でどちらもが夢のごとく。考えてみればちょっと贅沢?
原作の終わりはちょっとあっけない感じもしました。


恋愛が一つの軸にはなっていますがテーマは家族、故郷、属している世界を背景に
一人の女性の成長の過程、女性ならではの(?)人生の選択が描かれているのかなと思いました。
映画と本、両方楽しめましたね。





ブルックリン


気になっていた『ブルックリン』、昨日ビデオで観ました。
内容は特に目新しい訳ではありません。
家を出る。故郷を離れ新天地、都会へ旅立つ。
挫折、出会い、恋、別れ、友情、家族・・・
恋愛を軸にいろいろな人間模様が描かれていてとてもいい映画でした。


ちょっと気になってこの年のアカデミー賞をチェックしたところ
作品賞にノミネートされている8作品のうち本作を入れて5作品観ていました。
受賞はなりませんでしたがその中でいえば本作品が一番良かったです。


原作も良さそうです。
映画の中の主役、脇役みんな良かったので
また本の中で会えるのが楽しみです。

嘘 / I am not ABE


人は嘘をつく。政治家に限らず。
でも安倍さんはちょっと目に余るというのか・・・


虚言癖、別に安倍首相がそうだというわけではないですが
嘘をいっぱいついていると嘘をついているという感覚がなくなり
当然、罪の意識もなくなっていく。


オリンピックのプレゼンテーションをインターネットの動画で見たときは
唖然としてしまいました。世界に向かって。
安倍首相が嘘つきというのは世界でも有名とか?


あるいは確信犯。日常の中でも使ったりする言葉ですが
本来の意味は自らの宗教や政治的信条に基づいて法を犯すこと。
美しい日本実現のためなら・・・


安倍首相を支持している人達は必ずしも
彼の思想に共鳴している人達ばかりではないような気もします。
自民党支持している人達も同じく。
支持率の低下は支持していた人達の変化の現れということでしょうか。


早い話、安倍さんが目指している国家というのは
乱暴かもしれませんが民主主義というのとは違う気がします。

キッチン考/我が家のキッチン

もうずいぶん前に松本のガルガで初の個展をやらせてもらいました。
その時のコンセプトというのかタイトルが『小さな暮らし』
一人あるいは二人と一匹くらいなんていうコピーもチラシにつけて。
その時に作った物の一つに小さな食器棚があります。展示したものではないのですがこれです。

奥行きがあればキャパとしては広がりますが反面デッドストックになりがちです。
あるいは年に数回しか使わない食器たち。
メインの食器棚は別に必要ですがこれは毎日使うごはん茶碗、豆皿、コーヒーカップなどしか置けない、置かないというものです。
ただこのように流し台の真近に取り付けられるのが理想的で、多くの住宅では出窓があったりするのでこの位置には無理かもしれません。
それでも一つの発想、アイデアとしてはいいのではないでしょうか。



小さな市営住宅での一人暮らし、まさに小さな暮らしですが
ご覧の通りこの流し台のスペースではまな板を置くだけで目一杯。
それでその高さに合わせてこの台を作りました。
かなり広くなりました。
ホームセンターにあった御影石っていうんでかね30cmX30cmX1cm を4枚敷いてあります。


下は収納スペースになっています。
 


これは非常に使い勝手がいいです。
右に見えている通常のシンクの下のスペースは広さとしては充分ですが
台を置いたり棚板を置くなりして工夫しないと効率よくものが置けませんね。
また奥のものは出しにくくなります。
でもこれは奥のものも簡単に出せる訳です。
ある意味発想の転換で側面が正面で正面が側面かな?!


次はキッチンワゴンです。

可動式というのはフレキシブルで便利です。広いキッチンで大きなテーブルのサブとしても使えそうですね。
これにも石の台を敷いてあります。僕のように不精で毎日掃除しないと油汚れがついていきます。
木ですと汚れが染み付いて取りづらくなる場合もありますが石は簡単に汚れを落とせます。
下は収納スペースでそれ自体がまた引き出せて可動式です。一升瓶が置ける高さになっています。
一目瞭然で取り出しやすいです。


去年それまでのガスコンロがダメになり新調しました。
たまたまネットで見つけて即コレだ!とポチりましたがシンプルで自分が欲しかった理想のものでしたね。

ただ届いてみると一回り小さく高さ調節の台が必要でした。
でどうせなら空間を利用しない手はないので引き出しも作りました。
この位置の引き出し何かと重宝しますよ。


今回使用した材はホームセンターにあるコンパネや3X6尺の集成材です。
以上我が家のキッチン事情でした。

2017クラフトフェアまつもと


今年は箸など小物は出さずに卓袱台をメインにしました。
多くの方に卓袱台に触れていただき
また若い人たちは卓袱台は知っていても折り畳むところは見たことがない方もみえて
驚く人も多かったです。


お天気にも恵まれ無事終了しました。
ありがとうございました。

池上喫水社

昨日、工芸の五月、子供椅子展の搬入後、池上喫水社なるイベントへ行ってきました。
入場無料で市内数カ所の湧水を使った水出しコーヒー、2杯の利き珈琲+牛乳プリンこちらは¥1000
味の違いは僕にもわかりました。プリンも美味しかったです。










http://www.lpack.jp/


http://matsumoto-crafts-month.com/official-book/details