酒井隆司 生活の道具

良質の労働が良質の社会を形成する。信州松本で家具と生活用具を作っています。

レビュー

ブルックリン

気になっていた『ブルックリン』、昨日ビデオで観ました。 内容は特に目新しい訳ではありません。 家を出る。故郷を離れ新天地、都会へ旅立つ。 挫折、出会い、恋、別れ、友情、家族・・・ 恋愛を軸にいろいろな人間模様が描かれていてとてもいい映画でした…

さよなら、ソニヤ

図書館のカメラのコーナーで何気なく手に取り ページをめくるとヨゼフ・スデクらしき人物の写真、 僕のイメージにある顔より少し若い感じでしたが、読むとやはりそうでした。 本自体にはあまり興味がわきませんでしたが、そこだけ読むのもいいかと借りてきま…

ガソリン生活/伊坂幸太郎

相変わらず池井戸潤を読んでいましたがリクエストしていたこの本が届いたと図書館から連絡が入り 池井戸潤はちょっとお休みでこちらを読み終えました。 車達の会話もストーリーに加わるという、ちょっとピクサー風の画を勝手に想像させられましたが 面白かっ…

下町ロケット/池井戸潤

K100D JUPITER-9 記事と写真は全く関係ありませんが ˚∆˚: 最近この人の本に嵌まっております。 ひと月程前アマゾンで何か面白そうな本はないかと物色していて 実は初めて知った作家です。 以来。一週間に一冊のペースで立て続けに5冊。 下町ロケットはある…

ミレニアム1〜3/スティーグ・ラーソン

スティーグ・ラーソンはジャーナリズムの世界に身を置いてきた人で 本編で作家デビューしたとは思えない見事な作品でした。 出版を前に心筋梗塞で亡くなっています。 伝説の人物になってしまったという事でしょうか。 なかなか興味深い作品でもあります。 彼…

ミレニアム2・火と戯れる女/スティーグ・ラーソン

これまたとことん面白い小説でした。 最後の10数ページ、クライマックスはハラハラドキドキ、祈るような(?)気持ちで読んでました。 今日、完結編の第3部を図書館で予約したので来週もまたミレニアム三昧です。

ドラゴン・タトゥーの女/リスベット・サランデル

ネットであらかじめ見ていてもこのオープニング移民の歌。カバー曲でしたがかなり強烈でした。 このオープニングがデビッド・フィンチャーらしい?・・・ 省かれているところ変えられているところありましたが小説を読んでいたので 補完しながらというのか、…

ミレニアム1/ドラゴン・タトゥーの女

隅から隅まで面白い小説。 ストーリーもさることながらドラゴン・タトゥーのリスベット・サランデルが特異な存在で なおかつ魅力的。 当然、映画のダニエル・クレイグ(今一番気になる男優)とルーニー・マーラがかぶって来ますが 違和感はありません。映画で…

9

冒頭はある科学者の最期の語りから始まります。 科学は大いなる可能性を秘めていたが 科学者は知性と才能を浪費してきた むやみに技術を追い求めた結果 人類は破滅の道を早めた・・・ プロローグのこの一節は作品をキュッと引き締めていると思います。 先日…

ブラック・スワン/ダーレン・アロノフスキー

(ネタばれあり!かも?) 昨日の夜、観てきました。 ホラーなんて噂も聞き、えっ?と思いましたが確かに・・・ もちろんホラー映画ではありません。 でも恐かったぁ。 主演女優賞でしたっけ。ナタリー・ポートマン。 レオンの子役デビューからもう何年でしょう…

赤朽葉家の伝説/桜庭一樹

初めて読んだ桜庭一樹。なかなか面白い物語でした。 第一部 最後の神話の時代 1953年〜1975年 赤朽葉万葉第ニ部 巨と虚の時代 1979年〜1998年 赤朽葉毛毬第三部 殺人者 2000年〜未来 赤朽葉瞳子 サンカを親に持つ捨て子で予知能力のある祖母万葉。 スケ番で…

第9地区

気になってた映画『第9地区』。先日レンタルで観ました。 無名の新人監督ニール・ブロムカンプ。 試写の直後の監督による解説がDVDに収められています。 その時点では公開される映画館がまだ決まってなかったようです。いやぁー面白かったです。 SF映画史に…

メロディ・アット・ナイト・ウィズ・ユー/キース・ジャレット

キース・ジャレットのピアノソロ。オリジナルは1曲他はスタンダード。 すべて同じ曲調、同じテンポ。 それでいて単調さに陥る事なく、ひとつのトーンが最後まで漂い流れて行く感じ。 インクを吸い取る紙のごとく滲みてきます。 秋に向けてお薦めの一枚。

ハイウェイ・ライダー/ブラッド・メルドー

昨日、帰ってみると発売日にちゃんと届いてました。 早速、ごはんの支度をしながら聴きだしましたがごはんの支度はさせてもらえませんでした。 連作短編集を読んでいるような、または一本の映画を観ているような・・・ 彼のこれまでのアルバムでエレゲイア・…

終末のフールオンザヒルズタウン?/伊坂幸太郎 その2

さて終末のフール。これがこの短編集のタイトルで最初の話。 これ以降の何々ールというのは読めばわかります。 でもこの終末のフールだけはフールと云う言葉は出てきません。確か・・・ つまり気付かなければ意味がわからないと思います。 この物語はある中…

終末のフール/伊坂幸太郎

久し振りに伊坂幸太郎、借りて来ました。 ちょっと数えてみたらこれが10冊目。 今回も面白かったです。 日本語的に韻を踏んだ・・・のフール、シール、ビール、ガール・・・ 8つの短編集。とは云ってもお決まりの舞台は仙台。登場人物もリンクしてます。 こ…

アバター/ジェームス・キャメロン

松本では3D上映館はなく、あいにくでしたが それでも超ド級の映画でした。 これがもし3Dなら失神していたかも!? 観客動員数もキャメロン自身の持つタイタニックの記録を抜いて更新中とか。 ひょっとするとアカデミーでも作品賞、監督賞あり得るかもです…

オーケストリオン/パット・メセニー レビュー

予約してあった輸入盤は発売日の26日に届きました。 以来、毎日聴いています。 何時もどおりのメセニーワールドが展開されてます。いいです! ちがうのはメセニー以外のミュージシャンはいなくてプログラミングされた機械 オーケストリオンとの共演です。 も…

重力ピエロ2

一枝の一枚の葉っぱだけを見て木を見ず、一本の木を見て森を見ず・・・ 僕はこの小説を読んで殺すという行為について思いを巡らせもう少し書こうと思いましたが 重たい気分になってくるのでこの辺にしようかと。 最後にひとつだけ。アポトーシス。 細胞の死…

カインド・オブ・ブルー

御存知、マイルス・デイビスの代表作の一つ。 安曇野市の図書館にあったので、ようやく借りて来て聴きました。 ジャズにはモード奏法ってのがあってこのアルバムはモード一色・・・ではないか? 山下洋輔はこのアルバムを評して『静謐』『静止感』『透明感』…

重力ピエロ/伊坂幸太郎 1

内容、結末に触れています。 ストーリーはある放火事件を縦軸に展開して行きます。家族が登場します。両親と2人兄弟。 母親は亡くなっていますがレイプされ生まれて来たのが弟の春。春はレイプ犯である父親を 探し出し撲殺します。そして自ら命を絶ちます。…

THE TEXAS CHAIN SAW MASSACRE

もう30年以上前に上映された映画で大学をさぼって友人と適当に入った映画館で観ました。 一般的にはこれ以降の13日の金曜日のジェイソンとかブギーマン(?)などの方が有名かもしれ ません。子供の頃の古典的なホラー映画は大好きでしたが70年代のホラー映画は…

グラスホッパー/伊坂幸太郎

重力ピエロは直木賞の候補だったらしく映画も今上映されてますが特に関心があった 訳でもなく原作者が伊坂幸太郎と知り名前も聞いた事があるような、ないような・・・ で、図書館で借りて来たのがこの本。 面白いです。作品の数は多いですがこちらの図書館で…

崖っぷちの木地屋

先日、図書館で指し手の顔を借りに行った時、館長さんから薦められ 一緒に借りて来て読みました。 村地忠太郎さん。知りませんでした。今年92才。現役の曲げ物師。木地屋。 馴染みのあるものでは曲げわっぱがありますね。 僕もヘギではありませんが使ってま…

指し手の顔 首藤瓜於

江戸川乱歩賞受賞作『脳男』は9年前、首藤瓜於のデビュー作。 その続編。一昨年出てたんですね。 早速、図書館で借りて上巻、もう一度『脳男』、下巻と一気に読んでしまいました。 賛否両論あるようですが僕は断然面白かったです。 主人公の鈴木一郎は生まれ…

ダブリンの街角で

先日、借りて来たDVD。ありふれていそうでありふれてない。そんな映画でした。 去年TVで見たアカデミー授賞式。主演のふたりがステージで唄っていましたが 特別、心に残った訳でもなく特に女の子の方はこの映画を見ても思い出せなかったくらい 地味な娘です…

ポール・デズモンド

毎週欠かさず聞くお気に入りのFM番組、土曜の朝9時からの世界の快適音楽セレクション。 ゴンチチのDJで、音楽もあらゆるジャンルがかかり何より2人のしゃべりが、 とにかく面白い! そこでかかっていたのが、このポール・デズモンドのアローントゥゲザー。…

日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか 内山節

内山さんの本、久し振りに読みました。 25才の頃会社の同僚、上司5、6人で初めて渓流釣りに行き 後日、本屋で目に止まった『山里の釣りから』これがこの人の僕にとっての一冊目。 釣りの本と思いきや、もちろん釣りの事も書かれてますが、 この人の専門は…

パット・メセニー&アンナ・マリア・ヨペック

数年前に出たアルバムが最近、ボーナストラックを加え再発されました。 ユーチューブでライブ映像は見てましたが、先日FMで、この スタジオ録音のものを聴いて即購入。 アンナ・マリア・ヨペックという人は全然知りませんでした。 ポーランド人で曲も書いて…

イントゥ・ザ・ワイルド

ちょっと気になる映画だったので観てきました。 とても良い映画でした。それに脇を固める配役陣もなかなかです。 母親役の女優、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ミスティックリバーの時も印象的でした。父親役のウィリアム・ハート、養子にならないかと打ち明け…