酒井隆司 生活の道具

良質の労働が良質の社会を形成する。信州松本で家具と生活用具を作っています。

憲法 平和


先日、午後のまりやーじゅというラジオ番組に太田啓子さんという方が
ゲストで出演されていて憲法の話をしていました。
わかりやすい話でホント?!なんて話(憲法)もありました。
知憲。

http://saitamachuuou.gr.jp/blog/staff/876/


で早速図書館で借りてきました。


先ずは前文。
決して難しい文章ではないですがあえて要約、というか大胆な意訳?、変えちゃっているかもしれませんが...


憲法 前文


私達は正しく選挙された私達の代表者と共に
世界が築いてきた平和、そして私達の国に於ける自由を確保し
政府の行為によって再び戦争が起こらないようにすることを決意し
ここに主権が国民にあることを宣言しこの憲法を決めます。


そもそも政治は国民の厳粛な信託によるものでその権威は国民に由来し
代表者がこれを行使しその福利は国民が受けます。
これは人類普遍の原理であり、この日本国憲法はこれに基くものです。
私達はこれに反する一切の憲法、法令、詔勅を排除します。


私達は恒久の平和を願い人と人の関係に於ける崇高な理想を深く自覚します。
私達は人間の愛(平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して)を信じて私達の安全と生存を保持しようと決意しました。
私達は平和を維持し専制と隷属、圧迫と偏狭を地上から永久に除去しようと努めている
国際社会のなかでそれらを率先して広めていきたいと思います。
(〜と努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。)
全世界の人達がひとしく恐怖と欠乏からの免れ平和のうちに生存する権利があると確信します。


私達はいづれの国家も自国のことのみに専念して他国を無視してはならず
この政治道徳の法則に従うことは自国の主権を維持し他国と対等関係に立つための責務と信じます。


ちょっと自分流の訳には問題の箇所もあるかもしれません。
図書館でも書店でも様々な憲法に関する本はありますが
やはり重く感じるのも正直なところ
そんな中で下の左のものは小学館日本国憲法。これは写真を挟みながらのシンプルな構成になっています。
右は昭和22年に文部省が発行した中学一年用の社会科の教科書の復刊本です。
要約された103条までが一時間もかからないくらいに知ることができます。
そしてこの憲法の前文。前文とはいえ、これはかなり重要だということがわかります。
この本からの引用です。


〜この前文には、だれがこの憲法をつくったかということや、どんな考えでこの憲法の規則が
できているかということなどが記されています。
この前文というものは二つのはたらきをするものです。
その一つは、みなさんが憲法をよんで、その意味を知ろうとするときに、手びきになることです。
つまりこんどの憲法は、前文に記されたような考えからできたものですから、前文にある考えと
ちがったふうに考えてはならないということです。
もう一つのはたらきは、これからさき、この憲法をかえるときに、この前文に記された考え方と
ちがうようなかえかたをしてはならないということです。〜



では自民党が改めようとしている憲法前文の草案です。



憲法 前文 自民党草案


日本国は長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴く国家であって
国民主権の下、立法、行政及び司法の三権分立に基づいて統治される。
我が国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越え発展し、今や国際社会において
重要な地位を占めており、平和主義の下、諸外国との友好関係を増進し、世界の平和と繁栄に貢献する。
日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、基本的人権を尊重するとともに
和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する。
我々は、自由と規律を重んじ、美しい国土と自然環境を守りつつ、教育や科学技術を振興し
活力ある経済活動を通じて国を成長させる。
日本国民は、良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承するため
ここに、この憲法を制定する。


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