酒井隆司 生活の道具

良質の労働が良質の社会を形成する。信州松本で家具と生活用具を作っています。

9



冒頭はある科学者の最期の語りから始まります。


科学は大いなる可能性を秘めていたが
科学者は知性と才能を浪費してきた
むやみに技術を追い求めた結果
人類は破滅の道を早めた・・・


プロローグのこの一節は作品をキュッと引き締めていると思います。


先日レンタルで観ましたが、いやぁー面白い映画でした。
ストーリーも引き込まれますしCGアニメーションっていうんですか
絵画チックで素晴らしい。



今まさに原発、核の問題もそうですしips細胞などの再生医療遺伝子治療
医療にかかわらず様々な分野での解明、発見は目覚ましいというのか驚かされます。
そして多くの科学者、発見は企業の中に組み込まれていくのが現実。


あるTV番組でipsの山中教授は実験室で何かの動物の細胞からひとつの生命体を
作ってしまい?(正確ではないかも)一体何をやっているんだ・・・と。
これは科学者としての己に対してではなく人類に問われるテーマではないのか。
つまり生命操作のようなことをいってるんだと思いますが
印象的な言葉でした。


もちろん「9」は小難しいことはいっさいなく
1級のエンターテイメント!
お勧めです。