酒井隆司 生活の道具

良質の労働が良質の社会を形成する。信州松本で家具と生活用具を作っています。

箸箱


初めて作った箸箱はもう手許にはありませんが、よく見かける蓋がスライドするタイプの物でした。ある時シェーカーの本の中にこれを見つけました。キリスト教の一派で自給自足で暮らしていた集団ですが中でも家具は人気があり今でも受け継がれています。そのスタイルは、いっさいの装飾をそぎ落とした極めてシンプルな形で、それは形だけでなく彼等の精神、日常の生活のバックボーンになっていたようです。僕も少なからず影響を受けました。今作っている箸箱はこの写真がヒントです。てっきりフォークかと思いましたが、なんと五線を引くための筆記具入れ。
次は自分の箸箱をはじめ他の物について書いていこうと思います。