酒井隆司 生活の道具

良質の労働が良質の社会を形成する。信州松本で家具と生活用具を作っています。

ニーチェの馬 / タル・ベーラ


先日、GYAOで観た映画で、映画ってこんな風に撮れる、作れるんだなぁと感じました。
で何でこの写真?
映画がもちろん良かったんですが、写真が好きでさらに白黒が好きな者にとっては
映画のシーンの一つ一つが文字通り画になっていて、その中の一つ、ワンシーンに
家の中で洗濯物を干すというのがあり、真似てみたという次第です。


他にも写真を撮りたくなるシーンがいろいろありました。
特にラストのシーンでランプの灯りが消え種火さえも消えてしまいます。
父親と娘の二人きりですがすーっと火が消えるその数秒。
光は二人の頬の、写真的に言えば輝度の一番高いところあたりでしょうか
最後に点となって真っ暗闇になります。
ここはとても美しく痺れました。
そして、ここでナレーションが入り六日間続いた嵐が収まり全ては静寂に包まれる・・・
というような終わり方でした。
七日目の安息日?は描かれていない?・・・


背景にキリスト教があるとは思いますが決して難しい映画でもないと思います。
もちろん気がつかないところもあるでしょう。
音楽も含めていろんなメタファーというのかキーワードが散りばめられていました。
もうしばらくGYAOでやっているようです。