酒井隆司 生活の道具

良質の労働が良質の社会を形成する。信州松本で家具と生活用具を作っています。

ピンホール写真/カメラ・オブスクーラ(カメラオブスキュラ)



BRONICA S2


カメラの始まりにはカメラ・オブスクーラ(カメラオブスキュラ)の話が出てきます。
暗い部屋という意味のようです。


暗い部屋の中の一方の壁に小さな穴を開けそこから入る光は反対側の壁に外の景色を
逆さまに映すというものです。
子供の頃に暗い物置小屋に入ってそんな経験はあったような?
いや記憶にはありませんがでもその映る像を想像すると心がときめきます。
それにやろうとおもえばそんなに難しくもなく確かめることはできるでしょう。
いつかやってみたいです。


それがカメラの原理になっているわけですが
とりわけピンホールカメラ、文字通りレンズではなく穴が開いているだけのカメラですが
カメラ・オブスクーラを強く意識させてくれます。
そういうカメラも市販されているのでしょうが自分のカメラをちょっと細工すればできます。


これは穴の径が0.5mmなので、もうすこし小さな径であれば像は鮮明になっていくようです。
それとシャッタースピードが遅くなります。
当然のことながら光の入る部分の面積が極、僅かですからその分シャッターを開けている時間を
長くしなければいけません。
それもあってピンホールの写真は独特な描写になり洗練された現代の写真にはない魅力を感じます。