酒井隆司 生活の道具

良質の労働が良質の社会を形成する。信州松本で家具と生活用具を作っています。

さよなら、ソニヤ


図書館のカメラのコーナーで何気なく手に取り
ページをめくるとヨゼフ・スデクらしき人物の写真、
僕のイメージにある顔より少し若い感じでしたが、読むとやはりそうでした。
本自体にはあまり興味がわきませんでしたが、そこだけ読むのもいいかと借りてきました。


そうはいってもどんな本かと初めのページを開くと
夫婦写真家の話で夫アンジェロ・ロメオ、妻ソニヤ・ブラティー
奥さんのホロコーストの話が全体の1/3くらいでしょうか。
これまでも本や映画で数多く目にしてきましたが
今更ながら泣けました。
そのとき行動を共にしたベラという女性と奇跡的な生還。


写真も多く掲載されていてソニヤさんの顔が美しい。
溌剌として生きる喜びが溢れています。
読まずに写真を見ただけでも美しい女性ですが
読者はそれ以上のものを感じるはずです。


そしてアメリカで出会った夫のアンジェロ・ロメオ。
もうベタ惚れ。終始、愛を言葉で表現しあっています。
この二人の写真もとてもいいです。


ヨゼフ・スデクの話も短いですがとても興味深く読みました。
それはまたいずれ。