風評 デマ 情報

新聞もラジオもTVもない時代の情報は多分、親や先祖の口伝であり伝承。
また遠い国の出来事等は吟遊詩人，旅芸人、商人など移動する人達によって
もたされたと思います。
後者は噂であり、いってみれば風が運ぶ評判、風評です。
ひとつの情報にすぎません。ひとつとも限りません。
運んで来る人の立ち位置、見方、感じ方でも変わります。

デマゴーグ。デマ。これはある目的のために多くの人を煽動する事とあります。
政治的な用語なんでしょうが一般用語としても、あらぬ噂等と使います。
そしてこれは直接、言葉の意味には含まれていませんが被害や場合によっては
悲劇という意味合いがセットされると思います。
デマ＝嘘、誤情報といってもいいと思います。

今連日、メディアは放射能もれの被害にあってる農産、畜産、海産物等の不買を
すべて風評被害といってます。困ったものだと。
風評＝誤った情報のような使われ方、印象を持ちます。
でも何か得体の知れないことが起きてて、不正確な情報が飛び交い
その結果として不買が起きてるのではなく
明らかに大爆発が起きて放射能がもれ汚染されたという現実をまのあたりにした結果、
人間の自然な心理として買い控えているのではないでしょうか？

まさにこれは原発事故の被害以外の何ものでもなく食料、生産場所の放射能汚染は
当然、不買が起き短期的には安全だといわれてもやはり買い控える人はいるでしょう。
どんな風評で多くの人が食料を買い控えているのか僕は知りませんが
これは原発事故が起きる前に風評とは関係なく想定、想像できる
原発が持つリスクのひとつではないでしょうか。