酒井隆司 生活の道具

良質の労働が良質の社会を形成する。信州松本で家具と生活用具を作っています。

重力ピエロ2

一枝の一枚の葉っぱだけを見て木を見ず、一本の木を見て森を見ず・・・
僕はこの小説を読んで殺すという行為について思いを巡らせもう少し書こうと思いましたが
重たい気分になってくるのでこの辺にしようかと。
最後にひとつだけ。アポトーシス
細胞の死?くらいの認識でしたが、ちょっと調べてみるとその語源は離れて下降する
すなわち落ちる。
この物語の冒頭と巻末は春が空から落ちてきた。でしたっけ。
特に最後は父親の火葬場で春が屋根に登りその煙を見ながら昇れー(だったかな?)
と叫び自分は投身する。印象的なシーンでした。(終)